イラストを活用しやすくするイラストシステム事例
- Date
- 2024.12.16
- text
- PARTZ編集部
イラストシステムとは、一貫性と品質が保たれたイラストを誰もが作成できる仕組みです。
様々な企業や組織がイラストシステムを活用し、イラスト制作の効率性や独自性を高めています。
今回は企業や組織が活用しているイラストシステムや、個人でも利用可能で無料配布されているイラスト素材・イラストシステムをご紹介いたします。
Rakuten Illustration System
楽天のイラストシステムは頭、胴体、下半身、付属品などのパーツが用意されています。
パーツや色を入れ替え、30万通り以上の組み合わせのイラストが作成できます。
Ameba Illustration System
Amebaで活用されているイラストシステムはキャラ・オブジェクト・背景の3種類のモジュールがあります。
キャラは頭部、上半身、下半身に分かれており、組み合わせて多彩なイラストを作成できます。
freee designelements Illustration
freeeのイラストシステムは、人体・アイコン・エレメントの3種のイラストモジュールが用意されています。
人体は大きく5つのパーツにわかれており、組み合わせで多彩な表現が可能です。手足等のパーツは骨格を動かしてアレンジできます。
note illustration System 「JOY」
noteは「イラスト作成ツール」と「イラスト素材集」を無料配布しています。
「イラスト作成ツール」は頭・上半身・下半身のパーツを組み合わせてイラストをカスタマイズできます。「イラスト素材集」は素材をそのまま使用できます。
SPEEDA Design Systems “FALCON”
SPEEDAのイラストシステムは頭・上半身・下半身の3パーツに分かれている人物と、人物以外のモチーフが用意されています。
腕や足の細やかなポーズの調整もでき、パーツを組み合わせてイラストを作成できます。
kaonavi Brand Deck
カオナビでは用途やシーンに応じて使えるイラストのアセットがあり、素材をそのまま使えるイラストが用意されています。
表情のない抽象的なイラストのアセットは主にコーポレートサイトなどで使用され、表情が描かれている具体的なイラストのアセットは主にサービスサイトなどで使用されています。
LINE Design System
LINE Design Systemのなかで「キャラクターグラフィック」として人物イラストに関して定義されています。
用意されているグラフィックを編集し、分解したり組み合わせたりすることで、さまざまなシチュエーションを表現できます。
SMBC DESIGN SYSTEM
三井住友銀行ではイラストのアバターシステムが構築されています。
体、目、口など、共通パーツを組み合わせることで、簡単に無数のバリエーションのイラストを作成できます。
SmartHR Design System
SmartHRでは人物・シーン・アイテムのイラスト素材集が用意されています。
細やかな設定のガイドラインに沿うことで、統一した世界観のイラストを作成できます。
minne
minneのイラストシステムは人物のモジュールが用意されています。
頭・胴体+奥の腕(手)・手前の腕(手)・足に分かれたパーツを組み合わせてイラストを作成できます。
B/43
B/43は人物のイラストシステムが用意されています。
頭・上半身・下半身の3つに分かれたパーツを組み合わせてイラストを作成できます。
Zaim
Zaimのイラストシステムはルール・モジュール・エレメントの3つで構成されています。
ルールに沿って、パーツが組み替え可能なモジュールと装飾パーツのエレメントを使い、イラストを作成できます。
ここからは無料で配布されているイラスト素材・イラストシステムをご紹介します。
デザイン庁 イラストレーション・アイコン素材
デザイン庁ではデザインシステムの中でイラストレーション・アイコン素材を無料配布しています。
行政のサービスや手続きの全体像を伝えるイメージ図、人物・人物以外のエレメントが用意されています。
イラストモジュール「omiso」
Zaimのイラストシステムを構築したデザイナーのmiyaさんが制作した人物のイラストモジュール。
パーツの切り替え・色や線の変更などができます。
Human Illustration System
デザイナーen.さんが開発したFigmaプラグインのイラストシステム。
Head・Body・Bottom・colorの要素を組み合わせ、人物イラストを作成できます。
Whocares? by Humation
デザイナーen.さんと君(きみ)さんが提供しているFigmaプラグインのイラストシステム。
Face・Hair・Top・Outer・Bottom・Sock・Shoes・Otherの要素を組み合わせ、人物イラストを作成できます。
「らしさ」を表現するイラストシステム
今回は企業や組織で活用されているイラストシステムを中心にご紹介しました。
イラストシステムを採用している企業や組織はデザインやブランディングに確かな定義付けがあり、それぞれの「らしさ」がイラストで表現されていました。
イラストシステム構築をご検討の際、ぜひご参考ください。